八重山諸島漫遊録〜与那国島編その2〜
8月8日

「もう、与那国を出るのか・・・」
そんな気持ちで眼が覚める。
朝飯を食べ、荷造りをし宿のオーナーや女将さんさんや
子供達と別れのあいさつする。

ここの子供の名前は太陽くんといい
名前の通りまるで野生児のように「ふり○ん」で走り回る
元気な子供だ・・・・
この子が大きくなる前に与那国に帰って来ようと心に誓った

XR100モタードのキックをおろし
宿を後にする。

台風のせいで足止めくらってた宿の連泊者たちも
この日を待っていたかのように宿を出るようだ。

たった一日だったがとても楽しかった・・・



「どなん地球遊人」の飼い猫



「宿の女将さん」



「太陽くん」とその弟








出航する久良部までは15分ぐらい・・

そこまで行く前に「クブラバリ」yという岩の裂け目がある。
そこには悲しい歴史があった・・・

与那国が琉球王府の支配下にあった時
人の数で税金が決まる
その名も「人頭税」という
世界にも類を見ない悪税があった・・・

島の人々は人を減らす為
妊婦を呼び寄せ、この「クブラバリ」の崖から隣の崖に飛び渡らせ
生き残ったものだけに生きる権利が与えられた・・
ほとんどは海に落ちるか助かってもお腹の赤ん坊が流産した・・

与那国には人頭税の人減らしを行った所がんもうひとつあり
それは「トゥンク田」と呼ばれた田んぼがある。

ここでは、突然、人々を呼び出し
時間に来れなかった人は惨殺されたところ・・・

与那国にはそんな悲しい歴史があった・・

人頭税を考える人間の恐ろしさや
たくさんの人が犠牲になったこと・・
そして、そんな歴史は繰り返してはならないことを
この与那国学んだのだった。







与那国で一緒だった
日本一周中の[チョロ]さん
絵を描いて旅をしていた



与那国で一緒だった旅人と昼食

乗船手続きを済ませ
乗船する・・

港では宿のオーナーたちが見送りに来ていた・・
出航する時力いっぱい手を振ってくれた・・・
そんな中、宿のヘルパーが海に飛び込んで
旅の安全を祈ってくれた・・・
これには感動した。

船が出航しデッキで与那国を見ながらオリオンビールで
知り合った人たちと乾杯してると
船員が「イルカがいるよ」と教えてくれて
見てみるとイルカたちが船と併走していた。
時折、ジャンプしてイルカの背中が見えると
周りから歓声があがった。
まるで、俺達を見送ってくれてるようで
かなり感動しまくりの俺だった。

船は相変わらず揺れに揺れた。
少し船酔い状態で石垣に到着し
船に一緒に泊まった人と昼飯を食う。









石垣の宿「ヤンブジーナ」に戻り
宿の人たちと話ししながら過ごす。

夜は[yuki]姐さんと大阪から来た若い衆4人で
民謡酒場「芭蕉布」に行く。

民謡酒場とは八重山の民謡ライブを聴きながら
お酒を飲む場所でとても楽しい所。

お酒を飲みながら八重山民謡のライブを聴く。
最高なお酒だった。


ここは[yuki]姐さんの行き着けの店で
三線がうまい彼女は
壇上に上がって歌ってくれたりもした。

たまたまこの店の娘さんで
CDデビューしてるという
鳩間加奈子さんも居て
太鼓をたたいていた・・

酔いが回ると次第に「アイヤ♪」と踊り始める。
これぞ、沖縄と思う瞬間であると同時に
明日、この石垣を離れると思うと悲しくて
それらを忘れるぐらい踊り続けた。




芭蕉布で踊り狂う
大阪の青年
もちろん、俺もだが



壇上で歌う[yuki]姐さん




















お世話になった石垣の宿
「ヤンブジーナ」の前で




見送りに着て頂いた
[まちゃん]と[負け犬]さん

8月9日

いよいよ、石垣というか八重山、いや沖縄から離れる時がきた

宿の管理人[ケイコ]さんに挨拶し
[シャン]や[バフィ]のワンちゃんにも挨拶し

宿を後にする。
乗船手続きを済ませ
XR100モタードをフェリーの乗せる



見送りには宿で仲良くなった「まっちゃん」や
前日に知り合った楽園キャンプ場のチャリダー「負け犬」さんも
名古屋の青年を見送りに来ていた。

汽笛がなる・・・
いよいよ、離れる時がきた・・・
今までの八重山の旅が走馬灯に甦る・・・

西表の星空

竹富の町並み

ガス欠したこと・・

ヤンブジーナの人たち・・・

俺は名古屋の青年とともにはオリオンビールを飲みながら
彼らの見送りを受ける。
ほんと、本当に楽しかった・・・人生で最高の瞬間(とき)だった・・

港では仲間が力いっぱい手を振っている・・・
俺も力いっぱい手を振る。

そして「ありがとう沖縄・・・」

「また帰ってくるぞ・・・」

そう思った瞬間が涙が流れた・・・



こうして、俺の2005年の夏の旅の第1章は幕を閉じた・・・


次は九州・・・・
こんな楽しい日々になるのかな・・・

だが

そんな不安は南風が吹き飛ばしてくれたような・・・
楽しい日々が待っていようとは
この時は知る由もなかった。




    

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