薩摩旅情〜鹿児島県上陸編〜

石垣を出発したフェリーは青いコバルトブルーの海の上を北に進んでいた。
俺は名古屋の青年とともにオリオンビールを飲みながら
旅の話に花を咲かす。
オリオンビール飲むのも残り少ないと思うと

何か切なかった・・・
彼は若干20歳で身ひとつで沖縄を旅してるバックパッカーであった。
彼は来年免許を取り「スーパーカブ90」で
また石垣に戻ってくると言っていた。

俺は彼を見て自分自身の20歳の頃を思い返し、
同じような気持ちで北海道に憧れ続けた記憶が甦る。




宮古島は平良市の街並み

船は一旦
宮古島に寄るという。

しかも
4時間ほど下船できるという・・・
これはラッキーだった。
今回の旅で宮古島はスケジュール的に
無理とあきらめていて

少しでも自分の足で
踏みしめることができるとは
思ってなかったので

嬉しかった





俺は名古屋の青年とともに一番の繁華街と思われる平良市に行く。
結構な街だった。
途中で同じ船に乗っていた大阪からサーフィンしながら

沖縄を旅してる青年と3人で宮古そばを食った。

独特なコクがあり

めっちゃうまいやんけ〜

でした。

琉球居酒屋
「あぱら樹」

沖縄県平良市西里399-1
0980-73-6655





一緒に宮古そばを食べた若者達



鹿児島行きの船に乗る前に買った
「ゴーヤチャンプルー弁当」
このボリュームで350円だった。


8月10日

6時半、船は那覇港に寄港した。
そのまま、俺は鹿児島行きの船を予約していたので

下船し
その船を探すがそれらしき船が見当たらない

ガイド本を見て確かめると那覇新港から出るという
「え?ここは那覇新港やないの??」
と地図を見ると

少し離れたところにあった。
鹿児島行きの船は7時半出港・・・
「やばい・・・」
すぐさま、
XR100モタードのキックを下ろし
フルスロットルで向かう。

少しあせりからか迷ったりしたが
なんとか出港20分前に到着した。

乗船手続きを済ませ
ここの売店で沖縄の朝飯の定番
「ゴーヤチャンプルー弁当」を買い
船に乗り込んだ。
これで、本当に沖縄と別れと告げることになる。

船は与論島や奄美大島など寄るのだが
今回の旅の第二の目的地である
屋久島には寄らない。

一旦、鹿児島に寄ってから
屋久島に向かう形になる。

船はお盆と重なってからか
満員ですし詰め状態だった。
俺は誰にも話しかけることなく
ひたすら海を見ながらビールを飲んでいた。


8月11日

次の日の9時に鹿児島に到着。
このまま屋久島に向かいたいところだが

船がついさっきの8時半に出港していた。
まぁ、毎日船は出てるので明日乗ろうと思い
今日はどこを周ろうかと地図を広げる。
すると、ハーレー仲間の「ひろ」さんから携帯にメールが入る。
「鹿児島に行くなら知覧に行ってください」・・・
知覧は今回の旅において
絶対に外すことはできない場所であると思っていた俺は

XR100モタードのキックを下ろしハンドルを西に向けた・・


     

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