八重山諸島漫遊録〜西表島編その3〜
7月27日

前日の宴会でおそくまで起きてたのにも関わらず
暑いからからだろうか?
朝早くに眼が覚めてしまう。

とりあえず、朝飯を宴会を行った東屋で作る。
つくったのは沖縄そばのインスタントだ。
[宅配]さん。[マエヤマ]さんらも起きてきて
ついつい話し込んでしまう。

携帯電話の電波なんて届いてる訳もない
このキャンプ場。
ので、一度町に出てメールチェックして
眺めのいいところでオリオンビールを飲む。
もう、めっちゃさいこー。
俺は南に来てる実感が最高潮に達する。

キャンプ場に戻り
この島でやろうと思ってたこと。
それはシュノケーリングだ。

このキャンプ場の名にもなってる「南風見田浜」が
歩いて3分のところにある。

[宅配]さんを誘い海に潜る。
沖縄は夏は特に紫外線が強いので
Tシャツを来て海に入らないと大変なことになる。

潜ると
そこはもう、ファイティングニモの世界だ。

少ししか浜から泳いでないのに
いるいる、魚ちゃんたち。
しかもトロピカル・・・

あまりにも感動して俺たちは
2時間ぐらい遊んでいた。

この浜を少し歩いていったところに
サバイバルして生活してる人の
テントがあるというので行ってみた。
見つけた。けど人はいなかった。
世の中には色んな人がいると思える所だった。

この浜は悲しい過去があった。

戦後直後、隣の島の
波照間島の人たちが
強制的にこの浜に疎開させられた。
そして、マラリアが大流行し
多くの人がこの浜で亡くなったという。
その遺体はこの浜で埋められ
未だに整備されずに
現在に至るという・・・
ごくたまに・・・骨が・・・出るらしいです。


南風見田浜にある東屋
以前は旅人が集う所だった


キャンプ場の様子




キャンプ場内にある
なんでも揃ってる東屋。
写ってるのは[宅配]さん



八重山そばで作った
やきそば

めっちゃうまいやんけ〜
キャンプ場に戻り
あまりの暑さで木陰で昼寝する。

夜は泡盛で宴会だ。
話題はこのキャンプ場に連泊してる
[東大くん]の話だ。

この[東大くん]は本当に
某超一流大学の大学院生で
休学して旅してるのだという。
でも、何故か
この西表島の建設会社で
働いている。
聞くところによると
先日の台風5号の時に
「南風見田浜」の
東屋で寝袋一つでとまり
遭難しかかり
あげくの果てに
全財産入った財布まで流され
無一文になった為、働いてるという。
その仕事も地元の建設会社・・
ちなみにこの建設会社は
旅人をあたかかく迎え入れるところで有名で
その為の旅人の寮まで建設してるという
とても、すごい建設会社なのだが
彼がそこに頼み込みに行ったところ
帰ってきた返事は
「いつから来れる?」だったという。
その大きな心を持つ
建設会社にもびっくりだが
彼のとても常人には思いつかないところに
秀才肌を感じた。

そんなこんなで夜は更けていった。

話題はこうやって飲んでる間にも行われてる
隣の新城島で行われてる
「豊年祭」だ。

豊年祭は沖縄では夏では各地で行われてる祭りで
稲の豊作を祝う伝統行事である。

この祭りで本土と違うのは
本土では従来いる神に感謝する儀式だが
ここでは「アカマタ・クロマタ」という神が
生まれるという祭りなのだ。
この祭りは
西表島の「古見」から新城島、小浜島、石垣の宮良と伝わったとされ
今でも祭りの内容が明かされてない。
その中でも新城島のは本当に明かされてないらしく
現都知事が「秘祭」という本を書いたぐらいなのである。
この祭りは3日間行われ
現在は3日目は一般公開されてるが
撮影、描写などは一切禁止で
見つけ次第壊されてるという。
普段、定期船が出てないこの島でも
この日だけは安栄観光から出てる。
この日だけは普段は島に数人しかいないのに
全国から700人ぐらい集まるという。

話は戻って、キャンプ場の宴会はこの話で盛り上がる。
一般公開されない日は何してるかすごく興味があるが
知ってるものは本当に限られた人たちで
口外は一切禁止で
口外されると何されても文句言えないらしい。
もちろん、俺たちも知らない訳で
勝手は想像ばかり膨らむ。
これだけは言っておきたいのですが
この祭りのことを地元の人に聞かないでください。
知ってても教えてくれないし、何が起きても
保証しませんので・・・
これは俺の推測だが
昔、琉球王府から派手な祭りが禁止され
でも、祭りの内容は変更できす
秘祭にすることによって伝統を守ってきたのではないかと思う。

改めて、この島々の文化に触れられた気がした夜だった。
こういう文化は旅してないと知りえない事だけに
旅に出てよかったと思える、聖なる神秘的なムードの夜だった。

     

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