薩摩旅情〜知覧編〜

              船から降りてハンドルを西に向けた。
目指すは知覧・・・
そこは太平洋戦争末期に爆弾抱えたゼロ戦が戦艦などに特攻する
特攻隊」の前線基地だった所であった。
今は「特効平和会館」があり
雑誌や友達から聞いたりして
ぜひ見ておかなくては・・と思ったので

今回の旅では必ず行こうと思った場所の一つだった。
鹿児島市から国道221号を南下し指宿スカイラインで行く。
鹿児島市からは約1時間半ぐらいで着いた。
知覧は江戸時代は城下町と栄え、お茶の産地としても有名だった。
そんな街の真ん中に「特攻平和会館」がある。




「特攻平和会館」で展示されてる「ゼロ戦」


入場料500円払って中に入る。
お盆でしかも終戦記念日が近いからか
たくさんの観光客がいた。
そこには還らぬ人となった
特攻隊員1036名の写真や沖縄戦線に向かう前

要は特攻に行く前に書かれた遺書や遺品が数多く展示されていた。

遺書ひとつひとつに目を通す。
そして次第に自然と涙が溢れ出した

「地獄の閻魔大王よ、帳面を開いて待っておれ」

「私が母と呼ばないことで、ずいぶんと淋しい思いをさせたことでしょう
今こそ声を大にして言わしてください。
お母さん、お母さん、お母さんと」


「帰るなき機をあやつりて、征きしはや開聞よ
母よ、さらば、さらばと」

など、たくさんの遺書が展示されていた。

俺は涙をなしに中を周ることはできなかった。
特攻隊員は若い人で14歳から20歳前後
平均17歳の若さで構成されたという・・

特攻隊員の多くが
今住む埼玉の熊谷陸軍学校で訓練していた事実にも驚いた。

なぜ、戦争が・・・
なぜ、こんな若者が爆弾抱えて艦隊に突っ込まなければならないのか・・・

そんな非人道的なことがあっていいのだろうか・・・

あまりにも悲しすぎる。人間は愚かである・・・

そう思わずにはいられなかった。
会館の展示品の中に特攻する前の写真も飾られていた。
その中の隊員は満面の笑みで写っていた。
その写真がかなり印象に残った・・・
「今から特攻するのになぜこんな笑顔で・・」
お国の為、家族の為に・・・

現代では考えられない・・
当時の戦況下がそうさせたのかと思うと何とも言えない気持ちが込み上げてきた・・・

彼らの為にも悲惨な歴史を繰り返してはならない。
そして、彼らのお陰で今の日本があることを決して忘れてはならない・
これからの未来にこの史実を伝えるのが今の俺にできることだと
心から思った。

会館では定期的に話し家さんによる
特攻隊員達のエピソードが聞けるホールがあり

俺も聞かせていただく。
それらの話しも涙を無しに聞くことはできなかった。
俺は資料館などは30分〜1時間ぐらいで見終わるのだが
ここでは3時間ぐらいいた。
それでも、遺書全部に目を通すことはできなかった。
次に鹿児島に来ることがあればまた必ずこよう・・
そして、心より一人でも多くの日本人に見て欲しい・・
いや、日本人なら来るべき場所・・・
そして、多くのことを感じて欲しい・・
俺はそう思うのだった。




会館の隣に特攻隊員を奉った神社がありそこで繊巧を立てた後
これまた隣のラーメン屋「隼ラーメン」でラーメンを食べました。

メニューはラーメンのみ・・

そして出てきたのは濃厚とんこつの
いかにも鹿児島ラーメンといった感じのラーメンだった。

やはり、鹿児島でラーメンと言えばとんこつなんだとしみじみと思った。

味は濃厚なのだが
思ったよりあっさりとしつこくなかったです。

もちろん
めっちゃうまいやんけ〜

でした。



「隼ラーメン」

鹿児島県川辺郡知覧町郡17974

0993-83-3859

11:00〜20:00 
休み:水曜日








富家食堂




知覧の街を走ると
「富家食堂」があった。

ここは映画「ホタル」の舞台になったところ・・・
ここの食堂は
特攻隊員たちがいきつけにしてた食堂で

「お母ちゃん」の相性で慕われた女将さんがいた。

ある日、一人の隊員が
「明日、飛び立って特攻したら
夜はホタルになって
お母ちゃんのところに帰ってくるよ」
そう言い残して彼は沖縄へ特攻に向かった。
そして本当にその夜に

ホタルが現れたという・・

その場所が「富家食堂」であった。
この話しは特攻平和会館でも
「お母ちゃん」本人が出てるビデオで聞くことができる。








知覧を出て池田湖に向かう。
目的は「イッシー」を探す為・・・
イッシーとは未知の生物・・
恐竜の生き残りや巨大なうなぎ説と
さまざま・・・

それを観る為にきたのだが観れる訳なく
すぐに立ち去った。
開聞岳を横目に指宿へ
途中「鰻温泉」の共同浴場に行く。
湯船に浸かるのは何日ぶりだろう・・・
沖縄ではずっとシャワーだったので
かなりゆっくり浸かり旅の疲れを取った。






池田湖





イッシー発見??





今日はどこかでテント張ろうと思ったが
あまりの暑さで少々熱射病気味だった。
暑さは沖縄で慣れたつもりだったが
今日は走りぱなしだったので
疲れたのだろう・・
本当は屋久島に行った後に行こうと思っていた
ライダーハウスたるみず」に向かうことにした。
そして、この
たるみす行きが

計画が狂わすぐらいの
楽しい日々が待っていようとは

心にも思ってなかった・・・


       

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